金価格は調整局面も、金の需要は底堅く推移
今年上半期の総需要量は若干ながら堅調で、金額は急増
本第2四半期の金の総需要(OTCを含む)は、前年同期比横ばいの1,269トンでした。これにより、上半期の需要は2,522トン(前年同期比2%増)となり、金額ベースでは3,800億米ドルという記録的水準に達しました。1
本四半期の金ETFは売り圧力を受けました(45トン減少)。緩やかな流出の背景には、金価格の下落や、特に北米における予想インフレ率および金利見通しの上方修正のほか、米ドルの上昇があります。
本四半期の金地金・金貨投資は、前年同期比横ばいの307トンでした。これは、極めて好調だった直近2四半期の後、通常の買いレベルに戻ったことを示しています。
本四半期、中央銀行は多くの金(289トン)を購入しました。新たに得られたデータに基づき下方修正され、大幅に減速した第1四半期の後、中央銀行の購入は、過去4年間の典型といえる高水準まで急速に回復しました。
宝飾品需要は金価格の高騰と広範なインフレ圧力が引き続き購買力を抑制したため、四半期としては新型コロナウイルスパンデミック以降における最少量(278トン)まで減少しました。一方で、金宝飾品への支出は前年同期比14%増の400億米ドルとなり、消費者の支出先として、金が引き続き重要な位置を占めていることが確認されました。
テクノロジー分野では、AI関連の需要が家電製品市場の弱さを補ったため、金の使用量(80トン)は堅調に推移しています。