ゴールド・デマンド・トレンド

2016年第2四半期の金需要は前期からの流れを引き継ぎ、ETF(上場投資信託)に多額の資金が流入した一方で、価格上昇を背景に宝飾品需要が低迷しました。総需要約1,050トンのうち、投資需要が2四半期連続で最大のカテゴリーとなりました。金価格も米ドル建てで25%上昇し、上半期の上昇幅として1980年後で最高を記録しました。

ゴールド・デマンド・トレンド 2016年第一四半期

2016年第1四半期の金需要は前年同期から21%拡大し、1,290トンとなり、四半期の需要としては過去2番目の水準となりました。この増加は不安定な経済と金融市場の不透明さへの投資家の懸念に伴い、ETF(上場投資信託)への大きな流入が生じたことによるものです。同時期に宝飾品需要は19%低下しましたが、これは価格高騰とインドでの業界ストライキ、ならびに中国経済の減速のため消費者の多くが購入を遅らせたことが原因でした。

ゴールド・デマンド・トレンド 2015年通年

2015年第4四半期の金需要は4%(47トン)増加し、1,117.7トンでした。中央銀行による購入の増加分(33トン)が全体の増加の大半に寄与しました。宝飾品とテクノロジーの需要はやや弱く、それぞれ6トンずつ減少しました。鉱山生産量は16トン減と、2008年以降で初めて前年同期を下回りました。リサイクルは引き続き縮小しました。

ゴールド・デマンド・トレンド2015年第3四半期

2015年第3四半期の金需要は前年同期から8%拡大して1,121トンに達しました。2015年第3四半期は2つの期間に明確に分かれました。前半ではETF(上場投資信託)からの流出を含む複数の要因が価格低下に寄与し、世界中での消費者需要増大を引き起こしました。後半には投資家の戦略的な動きによって8月と9月にETFへの穏やかな流入が生じ、価格を再び押し上げました。

ゴール・ドデマンド・トレンド2013年年間

2013年は金宝飾品の需要が金融危機以前に迫る水準まで回復し、小型の金地金や金貨への投資が過去最高を記録するなど、「消費者の1年」となりました。年間需要は、3,756.1トン、金額ベースでは1,704億米ドルでした。しかし消費者需要の強さは印象的だったものの、上場投資信託(ETF)からの流出や中央銀行の金購入額が減少したことの影響が大きく、最終的に13年の年間需要は、好調だった12年通年の数値をトンベースで15%下回りました。

ゴール・ドデマンド・トレンド2013年第2四半期

2013年第2四半期は、金にとって激動の四半期であった。一方で、前四半期から兆候のあった、あるセクターの需要増加が別のセクターの需要減少を相殺するという金市場独特の自律的均衡作用も顕著となった。本レポートでは、宝飾品に対する消費者需要の持続的回復、際立つインドと中国、投資分野の異なる投資家層による分散、西から東へのシフトについて解説する。

第2四半期の世界の金需要は856.3トン( 金額ベースで390億米ドル)で、前年同期比12%の減少となった。宝飾品分野は数年来の高水準を記録し、金地金・金貨の需要額は四半期ベースで過去最高を 記録し、金ETFからの流出分を相殺した。消費者需要は、中国とインドによって牽引され、中国・インドを合わせ宝飾品需要では60%、投資需要では50%を占めた。各国中央銀行の当該四半期の需要は71トンとなり、10年連続での買い越しとなった。一方、供給サイドは、リサイクルの減少により合計の供給量は前年比6%減の1025.5トンとなった。

ゴール・ドデマンド・トレンド2013年第1四半期

1四半期において、金宝飾品、金地金・金貨の需要は大幅に回復したが、全体の需要は13%減となった。ETFからの流出が減少の大半を占め、この分を除けば全体の需要は前年同期よりも増加した。インドと中国の両市場では、宝飾品と金地金・金貨の両方で少なくとも20%の需要増加となり、再び成長のけん引役となった。中央銀行の需要は、7四半期連続で100トンを超えたが、例外的なペースで購入が進んだ2012年通年と比べると、やや減速している。テクノロジー需要は、ボンディングワイヤ需要がさらに減少し、歯科用途需要の縮小が続いたことから減少した。