2014年第2四半期の金需要は964トン、金額ベースで399億ドルとなったが、1年前が例外的な水準であったため、驚くべき落ち込みではなかった。狭いレンジでの横ばい状態の相場が金の購買意欲を抑制した。

当該四半期の宝飾品需要は、509.6トンと前年比落ち込んだものの、5年間の平均的水準であり2009年以来の上昇傾向を維持している。投資需要は、2013年第2四半期の異常な水準からは低迷し、金地金・金貨の投資額は275トンへ減少したものの、ETFからの流出は40トンと穏やかになった。中央銀行の純購入額は118トンと28%の増加となり底堅い需要が続いている。テクノロジー需要は金から代替品への移行が続きやや減少の101トンとなった。金供給面ではリサイクル金の供給量はほとんど変わらなかったが、鉱山生産が前年同期比13%増加し1078トンとなった。