2018年は滑り出し低調: 第1四半期に需要が7%縮小

金需要は973.5トンとなり、第1四半期としては2009年以降で最低水準となりました。金価格が小動きに終始したこともあり、金地金や金を裏付けとするETFに対する投資需要が落ち込んだことが需要を押し下げる主因となりました。

宝飾品需要は、中国と米国で伸びてインドの需要低迷を相殺し、487.7トンと安定して推移しました。中央銀行の金購入は116.5トンで、前年同期から42%伸びました。テクノロジー分野では、最近の需要回復が続き、前年同期比4%増の82.1トンとなりました。金の総供給量は3%増えて1,063.5トンに達しました。これは主として、生産者ヘッジが小幅増加したことによるものであり、鉱山生産量は770トンと微増に留まりました。