ゴールドインベスター 2016年10月 ウェブサイト用サマリーテキスト

Aram Shishmanian

「ゴールドインベスター」秋号をご覧くださりありがとうございます。世界で最も影響力のある投資家と市場コメンテーターと共に、ワールド・ゴールド・カウンシルが、マクロ経済と政治における不確定要素の色濃い世界で金が果たす役割について評価します。

 

金と新たな標準

世界的な大手保険会社アリアンツのチーフエコノミストであり、世界で最も影響力の強い投資会社ピムコの前CEOであるモハメド・エラリアン氏が、世界の投資家コミュニティが直面している課題と、金を投資ポートフォリオに組み入れれることのメリットについて評価します。

「ますます多くの投資家が、リターンを増やしリスクを軽減する可能性として金を認識している」

 

 貿易不均衡: 見過ごされ、危険

強い影響力を有するコンサルト会社ダンディー・エコノミクスのチーフエコノミストであるMartin Murenbeeld博士は、世界的な貿易不均衡の持続は不可能であり、劇的な通貨切り下げによってのみ修正が可能であると述べます。これは、金に大きな影響を及ぼすものです。

「何が起ころうとも、最終的に米ドルは下落し、金はほぼ確実にドルに対して上昇するだろう。金の価格がどの水準から始まり、どの水準に達するかを予想するのは難しいが、ドルが下がれば、金は実質的に上昇する」

 

日本、そして金の魅力

三菱東京UFJ信託銀行の執行役員である星治氏が、日本の機関投資家から見た金の魅力を分析します。

「日本の投資家の間では、ポートフォリオの分散、資産保護、リスク管理における金のメリットがますます高く評価され、金への認識が変化している」

 

シャリア適格性基準

 イスラム金融機関会計監査機構(The Accounting and Auditing Organization for Islamic Financial Institutions:AAOIFI)事務局長のHamed Hassan Merah博士が、ワールド・ゴールド・カウンシルと協働で発足させたシャリアに適合した金取引の新たな基準がもたらすメリットを説明します。

「シャリアに適合した金市場投資への選択肢は、イスラム金融機関やその顧客が投資を分散する大きな機会となる」

 

金の今後は?

有数の調査会社キャピタル・エコノミクスのコモディティ担当エコノミストであるSimona Gambarini氏は、今日の先行き不透明な世界の中で金が果たす役割があるとしています。

 

LMEprecious

ロンドン金属取引所のCEOであるGary Jones氏は、ワールド・ゴールド・カウンシルと共同で立ち上げた新しい上場取引・中央決済貴金属商品である「LMEprecious」について語ります。

「市場のプレイヤーのニーズに応えるために作られ、1日目から強い流動性サポートの提供もするものです」