ゴールド・デマンド・トレンド 2016年第3四半期

Published 19th December 2016

Categories: Supply and demand

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2016年第3四半期の金需要は前年同期比10%減の993トンとなりました。ETPへの純流入が投資需要の急増をもたらしましたが、これは他の分野、特に宝飾品と中央銀行からの需要低下を相殺するには至りませんでした。

総投資需要は44%増の336トンに達し、このうち投資家が金への戦略的配分を引き続き高めたことによるETPへの純流入が146トンを占めました。欧州ファンドを主な担い手としてETPへの流入が3四半期連続で流出を上回りましたが、これは米国での大統領選挙、欧州での英国のEU脱退をもたらした国民投票や来年行われる欧州での複数の選挙に先立ち、経済および地政学的不安定感が続いていることが主な要因となっています。この流入は株価が比較的高いこと、および各国ソブリン債の利回りが低いことによってさらに支えられています。これとは対照的に、第3四半期の金地金とコインの需要は合計して前年同期比36%減の190トンでした。世界全体の宝飾品需要は前年同期の622トンから21%減の493トンでした。各国中央銀行による需要は82トンで、これに対し前年同期は168トンでした。テクノロジー産業からの需要は前年同期からほぼ横ばいで、1%減の82トンでした。今四半期の鉱山からの総供給量は832トンで、前年同期の866トンから4%低下しました。この相対的な安定は、過去数年にわたり行われてきたコスト削減への取り組みによるものであります。また金価格の上昇によって消費者による手持ちの金のリサイクルが進み、今四半期には前年同期比30%増の341トンを超える供給が生じました。